失われた世代(うしなわれたせだい)、ロストジェネレーション(Lost Generation)
1920年代から1930年代に活躍したアメリカ合衆国の作家の一群。広義では、欧米諸国で第一次世界大戦に遭遇して、従来の価値観に懐疑的である世代も指す。→本項で解説。
1990年代以後の南アフリカ諸国において学校教育を受けずに犯罪を繰り返す青年が社会問題となり、それらの青年を指して呼んだ。
日本の就職氷河期世代の別称。
文学史における失われた世代(英:Lost Generation)とは、1920年代から1930年代に活躍したアメリカ合衆国の小説家を指す語である。広義では、欧米諸国で第一次世界大戦中に20代を過ごして、従来の価値観に懐疑的になった世代も指す。生年で見ると、1880年代中盤から1890年代までに生まれた世代(1883年?1899年生まれ)とされる。
ロストジェネレーション」という言葉は第一次世界大戦後の1920年代にパリに滞在していたアーネスト・ヘミングウェイに対しガートルード・スタインが投げかけた台詞(You are all a lost generation. あなたたちは皆、失われた世代なのよ。)に由来し、酒や享楽に溺れる「自堕落な世代」を意味していた。ヘミングウェイがこの台詞を「日はまた昇る」のエピグラフに引用し広く知られるようになった。
スタインが自動車の修理を頼んだが中々終わらないのに苦情を言ったところ、修理工場の経営者が従業員を罵って放った台詞だったという。
「ロスト」という語は「失った」という意味を持つ一方で、「迷子の」「行き場の無い」という意味も持つ。「ロストジェネレーション」は「失われた世代」と訳されるが、「迷子の世代」「迷える世代」と訳される場合もある。この世代が、第一次大戦により、旧来の価値観に対する動揺や、戦死といった社会的災禍に襲われた経験もまた、「ロストジェネレーション」という語を生んだ背景になっている。
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第一次世界大戦後の当時、アーネスト・ヘミングウェイ、シャーウッド・アンダーソン、ジョン・ドス・パソス、画家のワルド・パース(en:Waldo Peirce)、シェイクスピア書店(Shakespeare and Company)主のシルビア・ビーチ、詩人ではE・E・カミングス、エズラ・パウンド、批評家ではマルカム・カウリーそしてスタイン自身など、パリで生活したアメリカ人の一群がいた。F・スコット・フィッツジェラルドもこの頃パリに旅行し、スタインらと交友を持った。
ヘミングウェイの「日はまた昇る」(1926年)やフィッツジェラルド「グレート・ギャツビー」(1925年)などの作家はロストジェネレーションの文学と呼ばれた。延いては、文学だけでなく、「第一次世界大戦後に青年期を迎えたアメリカ人」も指すようになった。
ヨーロッパでは、ロストジェネレーションは「1914年世代」とも呼ばれている(1914年は第一次世界大戦の始まった年)。フランスでは「炎の世代(Génération au Feu)」とも呼ばれている。